2023/02/20 00:00

結局どれがあたたかいの?

みなさんがいちばん気になる「結局どれがいちばんあたたかい?」問題。

高級なカシミヤが一番?ヤクはその次?……そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。

「空飛ぶ羊」のアイテムは、ウール・らくだ・ヤク・カシミヤの4種類の天然毛素材を使用しています。

いずれもモンゴルの大自然の恵みであり、それぞれに個性があります。やわらかさ、タフさ、色味、つや感、肌ざわり・・・違いはさまざま。

では、あたたかさはどうなのでしょうか。


A:答えは……

どれもあたたかい!

本当です。
これは「空飛ぶ羊」webshop担当が実際に使ってみた率直な感想です。

たとえばウールとカシミヤでは、肌へのあたり方が違うため、ふわっとなじむカシミヤの方があたたかく感じることもあります。
セーターであれば、薄手のカシミヤと厚手のウール、インナーかアウターかなど、用途や素材のボリュームによって体感は変わります。
以下、それぞれの素材について、特徴と使用感をまとめました。
科学的なデータではありませんが、ご参考までにお読みいただけたら嬉しいです。

最終的にはお好みやコストで選んでくださいね。


=羊毛(ウール)=


「空飛ぶ羊」で使用している羊毛は、“モンゴリアンメリノ”または、品種改良されていない“モンゴル原種の羊”の毛です。
これらを原料とする素材を「空飛ぶ羊」では「ウール」と呼びます。

広い意味での「ウール」は、実はらくだ・ヤク・カシミヤ・アンゴラ・アルパカなども含みますが、日本では一般に「ウール=羊毛」というイメージが強いため、「空飛ぶ羊」もそれにならっています。

※なお、モンゴル現地で仕入れた商品の中に「WOOL 100%」と表記されていても、実際は「らくだ毛100%」の場合があります。
これは誤表示ではなく、現地の表記ルールによるものです。
さて、ウールは言わずと知れた安定のあたたかさ。
放湿性・吸湿性にも優れ、さらにコストパフォーマンスも抜群。
独特のヌメリ感があり、復元力が高いため型くずれしにくいのも特長です。
毛に含まれる脂分が、多少の水や汚れをはじいてくれる点も実用的。

ただし、洗いすぎは禁物
毛製品の関係者から「日本人は毛製品を洗いすぎ」と言われることもあるほどです。

たとえば靴下でも、毎回洗わなくて大丈夫なんです。
webshop担当は、靴下を3〜4回使用したら洗濯。正直に言うと、5〜6回に一度のことも…。

※素足が直接触れないよう、薄手のコットン靴下と重ね履きしています。
気になるニオイですが、今のところ家族からのクレームはありません(笑)。
毎回洗っていた頃よりも、明らかに長持ちしていると感じています。

一方で、モンゴル原種の羊毛はコシがあり、太くて空気をたっぷり含む「ケンプ毛」が混ざるため、とてもあたたかいのですが、ちくちく感じる方もいるかもしれません。

秋のはじめや敏感肌の方は、重ね履きするなどご留意ください。


=らくだ=


モンゴルの過酷な自然に生息するフタコブラクダの毛は、しっかりとしたコシがあり、へたりにくいのが特長です。

吸湿性・放湿性・保温性に優れ、蒸れにくいため、通年通して快適にお使いいただけます。
弾力性と独特のハリ感が心地よく、コストパフォーマンスの高さも魅力で、毎年リピーターが続出。

足首からふくらはぎまでしっかりあたためてくれるレッグウォーマーは大好評。
夢のようなぬくもりと、脱ぎ履きしやすい点も人気の理由です。
こちらは前年に購入された方が、翌年はプレゼント用としてお選びになることも多く、幅広くご愛用いただいています。

らくだ毛は、ヤクやカシミヤよりもしっかり感があり、ウールよりもレア。

しかもコスパも良い――すべてにバランスの取れた、ちょうどよい素材です。

ただし、毛のコシが強いため、ちくちく感を覚える方もいるかもしれません。

この野性味も天然素材の醍醐味ととらえていただけると幸いです。

肌が敏感な方は、直接触れないよう重ね履きをおすすめします。

※フェルト地のらくだベストは、ちくちく感がほとんどありません。


=ヤク=


標高3,000m超、マイナス30℃という過酷な環境で生き抜くヤク(ウシ科)の毛は、抜群のあたたかさを誇ります。
見た目はたくましい動物ですが、その毛はとても細く、なめらかでつややか
ヌメリ感もあり、近年注目の素材です。
高い保温性と通気性をあわせ持ち、毛玉になりにくく、ふんわりと軽いのが魅力。

「空飛ぶ羊」でもレッグウォーマーは毎年人気で、品切れが続くほど。

ヤク本来の無染色カラーも、冬のコーディネートに合わせやすいと評判です。

洗うことで繊維のふわふわ感が増し、脱ぎ履きするたびにとろりとした肌ざわりに癒されます。

やわらかな素材ながら、毛には適度なコシがあります。
カシミヤと比べると、やや張りがある分、人によってはちくちくを感じることも。

着用や洗濯を重ねることでなじみますが、秋口や敏感肌の方は、重ね履きなどで直接肌に触れないよう工夫してください。
また、ヤク毛は繊細なぶん擦れに弱く、特に靴下はダメージを受けやすいため、綿やシルクの靴下と重ね履きするのがおすすめです。

摩擦を避けるため、靴下サイズは少しゆったりめが◎。
穴あきの補修には“ダーニング”をおすすめします。


=カシミヤ=

カシミヤ山羊1頭から採れる柔毛は、わずか150〜200gほど。

希少性の高さとその上品な光沢・ヌメリ感から「繊維の宝石」とも呼ばれています。

柔らかさ、軽さ、美しい艶、しなやかさ・・・すべてを備えた高級素材。
極寒から身を守るために発達した毛は、極細で空気をたくさん含み、非常にあたたかいのが特長です。
調湿効果にも優れ、秋冬はもちろん、通年で快適にお使いいただけます。
webshop担当私物のカシミヤのレッグウォーマーと腹巻は、秋冬に一日たりとも手放せないアイテム。
数年使い続け、ふわとろ&つるつるに育ちました。

ヤクと同じく繊細素材のため、擦れによるダメージには注意が必要。

摩擦による傷みを避けるためゆったり使われることをおすすめします。

こちらも補修には“ダーニング”をおすすめしています。

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まとめ

長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

「どの素材がいちばんあたたかいのか?」・・・
お答えするなら、「どれも本当にあたたかい」です。

最終的には肌ざわりのお好みや、コスト面でのバランスが選ぶ決め手になるかと思います。
※webshopでは直接手に取れないぶん、イベント会場などでぜひお試しください。

どの素材も、「空飛ぶ羊」が自信をもっておすすめできる逸品です。安心してお選びください。
あなたにぴったりの“あたたかいお気に入り”が見つかりますように。