2026/02/10 06:00
【穴があく原因とその対策】
毛製品は強い力が加わると、どうしてもその部分が弱って傷みやすくなります。
特にカシミヤやヤクなどの繊細な素材は要注意です。
同じ場所に何度も穴があく場合、爪や靴などが当たっている可能性があります。
靴下であれば、少し大きめのサイズを選んだり、綿やシルクの靴下と重ね履きするのが良いでしょう。
また、毛には天然の脂分が含まれるため、軽い汚れはある程度はじいてくれます。
毎回洗わず、数回に一度のお洗濯で十分です。肌に直接触れるものを洗わないのが気になる場合は、薄手の靴下を中に重ね、毛の靴下は時々洗う方法もあります。
頻繁な洗濯は毛素材を傷める原因になります。
逆に言えば、清潔さを保ちつつ洗濯の頻度を減らすことで、毛素材はぐんと長持ちします。
また、毛には抗菌消臭作用があるため、個人差はあるものの、あまりにおいは気になりません。
【虫食いにも注意】
もう一つの穴あき原因が「虫食い」です。
季節の終わりに「まだキレイだから」と洗わずに仕舞って、いざ使おうとしたら穴が…
そんな経験、きっと誰しも一度はあるのではないでしょうか。
虫は皮脂・食べこぼし・汗などの汚れに反応します。
一度しか着ていなくても、シーズン後は必ず洗い、防虫剤と一緒に保管することで安心です。

【もし穴があいてしまったら?】
そんな時に活躍するのが、「ダーニング」というお直しの技法です。
規則正しく刺してもいいし、自由にランダムに刺してもいい。
目立たない糸でそっと補修しても、カラフルな糸で「景色」のようにしても楽しい。
たとえば、器の「金継ぎ」のように、補修箇所が魅力に変わるのがダーニングの醍醐味です。
補強以上に、「愛着」が生まれるのも魅力のひとつです。

【道具と糸について】
下の画像に登場する木製きのこ型の道具は「ダーニングマッシュルーム」または「ダーニングきのこ」と呼ばれるものです。
補修したいニットをかぶせ、下をゴムなどで留めて安定させ、上から糸を刺します。
この道具があると便利ですが、電球・木のおもちゃ・小さなボールなどで代用することも可能です。


「ちょっと面倒かな……」と思われるかもしれませんが、お気に入りが手間をかけて生まれ変わる喜びはひとしおです。

「ダーニング」で検索すると、たくさんの素敵な補修例やアイデアが見つかります。


※こちらはBASE webshop主催「穴繕いワークショップ」の様子です。
【番外編:リメイクという楽しみ方も】
たとえば、穴のあいた靴下やレッグウォーマーを使った「リサイクルくまちゃん」も人気のアイデアです。


