2024/12/13 00:00

【原価率高めの名品】

正直なところ・・・
「毛糸のパンツ」は年々原価率があがり、一度にたくさんオーダーしづらい製品です。


品質への自信は満点なのですが、仕入れの際には「エイッ」と気合が必要。
そのせいもあってか、たびたび品切れを起こしてしまい、ご迷惑をおかけしております m(__)m。


ありがたいことに、「去年良かったので、今年は親や友人に」とリピートしてくださる方が半数を占めており、心より感謝申し上げます。




【素材とサイズ感について】

ウエスト部分の太ゴムと全体に仕込んだ極細ゴムを除き、モンゴル産天然毛100%。
素材は「カシミヤ100%」と「ヤク100%」の2種類です。


ふんわりと柔らかく伸びるワンサイズですが、150cm女子〜180cm男子まで対応してしまう、まさにミラクルな包容力
お腹と太ももをしっかり包みこむ、丈ちょい長めの安心設計です。

【ついに、履いてしまいました】

販売はもちろん「お客様優先」。

2023秋冬のこと、減っていく在庫を横目で見つつ、webshop担当は試用を控えておりました。

しかし・・・シーズン終盤、3月のある日。毛糸のパンツ、残り1枚。


「…もう、いいよね。」

買いました。そして、履きました。結果、最高でした



【まいにち履き続けた2か月間】

そこから夏まで、丸2か月。
「カシミヤのパンツ」を文字通り毎日まいにち履き続けました。

朝も昼も、寝る時も。脱ぐ気になれず、完全なる毛糸のパンツ依存症に(笑)。


本来は「連続使用せず、時々は毛を休ませて」とお客様にお伝えしているのですが、わたし自身がダメでした…。

そして、正直に言います・・・一回も洗いませんでした(爆)!


わたしの名誉のために申し上げますが、さすがは天然毛。ニオイは…なしでした。
自分の鼻を信じる限り、まったく気になりませんでした…ほんとに!


【洗うために脱ぐ、その決意】

気づけば6月。気温も上がり、洗うために脱がなきゃという恐怖感がすごくて…。


以下、「毛糸のパンツ」洗濯レポートです。
ビフォーアフターをご覧ください。



【やっぱり最高でした、毛糸のパンツ】

ちなみに、元の状態はこちら。


はじめは「ちょっと小さそう、大丈夫かな」と思いましたが、履いてみると「やわらかく、ゆるりと伸びて」気になりません。


そして、2か月間、毎日履き続けた姿がこちら。
すっかり横に伸びてしまい、見る影もなく変形…。


ところが!
洗ったら、右のアフターのように元通り

起毛してふんわりとろとろ。気持ちよさ、さらに増し増しです。



【気になる擦れ、そして2年目】

「お股の部分が擦り減るかも…」と心配していましたが、1年目は無事でした。


とはいえ、さすがに2年目ともなると・・・
毎日履いたのでお尻とお股が少し薄くなりました。


「そりゃそうだ、毛素材なんだから擦れるに決まってる!」と自分にツッコミ。

「だから連続使用しちゃダメって言ったのに!」と反省…。

そしてついに、洗い替え用にヤクのパンツをGET。
これを機に、もう一歩踏み出すことに。



【禁断の乾燥機チャレンジ】

そうです。「乾燥機使用の実験」!

「乾燥機×毛素材=縮む」という性質を逆手に取り、「伸びきった目を縮ませよう」という作戦です。

自宅の洗濯機で洗い、その足で恐る恐るコインランドリーへ、そしてドラム式乾燥機へ投入…。


結論から言うと・・・
乾燥機をかけても、かけなくても、それほど変わりませんでした。

とは言えやはり、毛のためには自然乾燥のほうがやさしいでしょう。


もし、目の伸びが特に気になる場合は、乾燥機チャレンジもひとつの方法です。
※あくまで「自己責任」でお願いします。


【注意点とおすすめ】

もちろん、「洗いすぎ」や「乾燥機のかけすぎ」はNG。素材を傷め、「毛がフェルト化する」恐れがあります。

毛素材は頻繁に洗わなくてもOK。シーズン中、数回のお洗濯でじゅうぶんです。


ともかく、ヤクもカシミヤも・・・毛糸のパンツは最高です

おしりをあたためることの大切さを身をもって実感しました。


唯一の難点は「脱げないこと」ですが(笑)、それを上回るおすすめ度です。



【お仕舞いポイント、2つ】

1:だいじなことはしっかり乾燥させること
 お洗濯のあとは湿気を残さず、しっかり乾かしてから仕舞ってください。


2:「虫除け剤」をお忘れなく
 アイロンや毛玉取りで整えたら、虫除け剤と一緒に密閉性のある箱に保管を。



わたしたちをやさしく温め、よく働いてくれた毛素材のいろいろ。

ほんの少しの手間だけで、次のシーズンも気持ちよく使えます。


さっぱりお洗濯、しっかり乾燥、そして丁寧にお仕舞いください。


※食べかすなどは「虫食いやシミの原因」になります。 一度でも着用した毛素材は、必ずお洗濯を。

※もし「穴」があいてしまった場合はにはダーニングをおすすめいたします。