2023/02/20 08:00

内情から言うと、原価率がかなり高いので、一度にたくさんオーダーしづらいのが毛糸のパンツ。
品質への自信は満点なのですが、やはりオーダー時には「エイッ」と気合がいるのです。
そのせいもあり、ちょいちょい品切れを起こしご迷惑をおかけして申し訳ありませんm(__)m。
去年良かったので今年は親や友人に」とリピートして下さる方が半数で大変有難く思っています。

毛糸のパンツは、ウエストの太ゴムと全体網目状の極細ゴムを除き、モンゴル天然毛100%。
カシミヤ100%とヤク100%の2種類。

全体が柔らかく伸びるワンサイズです。
150cm女子~180cm男子までイケてしまうミラクルな包容力
お腹と太腿が長めデザインです。
販売はもちろんお客様優先。
減る一方の在庫ストックを横目でチラチラ眺めつつ、webshopとしては試用を控えていました。
が、シーズン終盤3月のある日、毛糸パンツは残り1枚。
さあどうする。もういいよね。
買いました。そして履きました。
結果、最高でした

夏までの丸2か月、カシミヤのパンツを文字通り毎日まいにち履き続けました
くせになってしまい朝も昼も寝る時も脱げませんでした
お客さまに対して「連続使用せず時々は毛を休ませて」と謳っているいるくせに、ダメでした。
履くことがルーティンになり、脱ぐ気にならなかったのです。
脱ぐなんて、考えられなかった!

正直に言います、一回も洗いませんでした(爆)!
わたしの名誉のため?に申し上げますが、さすがの天然毛、ニオイは…なしでした。
自分の鼻を信じるに、ぜんぜん何にも気になりませんでした…ほんとです!ほんと!

さて、いつの間にか6月。
暑くなってきて「洗うために脱がなきゃ」恐怖感がすごく、完全なる「毛糸のパンツ依存症」(笑)。

以下、毛糸のパンツのお洗濯、ビフォーアフターのレポートです。
ご参考までにどうぞ。

=やっぱり最高でした、毛糸のパンツ=


ちなみに元はこんなかたち。

はじめは「小さそう、大丈夫かな」と思いましたが、ゆるくやわらかに伸びます。

そして、2か月まいにちまいにち履き続けたビフォーが左。
すっかり横に伸びてしまい、見る影もなく変形…。

なのに、洗うと右のアフターのように元通りオーマイガ!

洗うことで起毛してふんわりとろとろ。
気持よさ増し増し。ああ、なんて最高なんだ!

お股の部分が擦り減るか…と心配しましたが、1年目はまだダイジョウブでした。

2年目ともなると…毎日履いたのだからしょうがない。
お股とお尻が少し薄くなりました。当然です、毛素材なのでそりゃ擦れます
わーん、だから連続使用しちゃダメって言ったのに!

洗い替え用に「ヤクのパンツ」をGETしたのは言うまでもありません。
これを機に、もう一歩踏み出すことにしました。
禁断の「乾燥機使用」の実験!

「乾燥機×毛素材=縮む」ことを逆手に取り、伸びきった目を縮ませるのです。
自宅の洗濯機で洗い、その足で恐る恐るコインランドリーへ行き、ドラム式乾燥機を使いました。

乾燥機はかけてもかけなくても、そんなに変わらない
毛のためには自然乾燥の方がやさしいでしょう。

よほど伸びが気になり目を縮めたい場合は乾燥機チャレンジもひとつです。
但し、洗いすぎや乾燥機のかけすぎは素材を傷め、毛をフェルト化する恐れがあります。
頻繁に洗わず、シーズンに数度でじゅうぶん。念のためご注意ください_(._.)_。

ともかく、ヤクもカシミヤも、毛糸のパンツは最高です。
おしりをあたためることの大切さがよくわかります。
脱げないことは玉にキズ(笑)ですが、心の底からおすすめします。


=お仕舞いポイント、2つ=

1:だいじなことはしっかり乾燥させること
きれいにお洗濯したあとは湿気が残らないよう、しっかり乾かしてから仕舞います。

2:虫除剤をお忘れなく
アイロンや毛玉取りで整えた後、虫除け剤と一緒に密閉性のある箱に仕舞います。

わたしたちをやさしくあたため、よく働いてくれた毛素材のいろいろ。
ほんのちょっとのお手間だけで、次のシーズンも気持ちよくお使い頂けます。
さっぱりとお洗濯し、しっかりと乾かしてお仕舞い下さい。

食べかすなどは虫食いやシミの原因になります。
一度でもお召しになった毛素材はお洗濯をお願いします。
もし穴があいてしまった場合にはダーニングをおすすめいたします。